【2021年版】観光列車あめつち

サンライズ出雲で出雲大社詣での後は、出雲市駅と鳥取駅を結ぶ山陰本線を代表する観光列車「あめつち」へ乗車。2018年にデビューしたばかりのこじんまりとした観光列車であるが、純朴な観光列車の魅力がぎっしりと詰まっていたので詳しく書き残したい。

概要

あめつちは、2018年にデビューした出雲市駅と鳥取駅を結ぶ観光列車。監修は「RAILWAYS-49歳で電車の運転士になった男の物語」の監督をしたことで知られる映画監督の錦織良成氏が担当。車両デザインはジブリ作品を担当する吉田昇氏によるものだ。車体は国鉄時代のものをリニューアルしたものにて、どこか懐かしさを覚える一方、内装は沿線の伝統工芸品を使った暖かみと清潔感のある仕上げになっており、山陰の旅情を盛り上げてくれる。

この列車に乗るには、乗車券のほかに指定席グリーン券を購入する必要がある。JR各社の窓口で買えるので事前に購入したい。なお、お弁当を確実に確保するには事前予約がベターだ。あめつち公式ホームページより予約しよう。

停車駅は玉造温泉、松江、米子などの山陰の主要駅

内装

2018年に改造を受けたばかりとあって、中は全てピカピカの様子。特にトイレは列車内のものとしては一番綺麗なのではないだろうか?

元々は在来線として使用していたため、観光列車としては窓が大きくないのが特徴だろう。しかし間接照明や木目調の内装の効果により車内はむしろ普通の観光列車よりも明るく感じることができる。新車といっても通用するレベルの仕上がりだ。

1号車車内。かなり開放的なライティングになっている!

列車内の内装。全て沿線の工芸品や名品で構成されている。特に洗面ボウルまで拘っている観光列車は初めてではないだろうか?

2号車カウンター席。石州瓦という焼き物がアクセント。
トイレはサフィール踊り子よりも綺麗かもしれない!

車内販売

発車後しばらくすると、2号車後端のカウンターで車内販売がスタート。ご当地ビールやおつまみ、スイーツが適正価格で買えるのがとても嬉しい。こうしたカウンター販売は値段が高いことが多いが、かなり良心的な設定だ。

尚、事前予約をすればお弁当も用意してくれる。穴道湖を眺めながらランチを食べるというのも今度やってみたいな。

買ったのは島根ご当地ビールの「しまねっこえーる」。ビターな味わいが旅情を誘う!

出雲市駅(13:44)

発車時刻の5分前になって列車が到着。なかなか迫力のあるサウンドでホームに滑り込む。そもそも出雲市駅、昼間の利用者はさほど多くない上にこの日はホーム上に数人しかいない様子であった。

首都圏発着の観光列車はコロナ禍どこも混雑しているイメージがあるが、ここは出雲、乗客はまばら。こじんまりした2両編成だが、ここから約3時間をかけて鳥取へ向かう。

列車下部には山陰の山並みが描かれているぞ

車窓(出雲市→玉造温泉→松江)

窓が開くのが最高に気持ちいい(奥は穴道湖)
松江駅では特急やくもとの離合も

一番思い出深いこと

今回は出雲市から松江までの2駅、約1時間半の旅であったが、何より車掌さんはじめ乗務員の方々がとても暖かかったのが忘れられない旅の思い出になった。乗客も少なく、少し乗っている私たちも緊張気味ではあったものの、車窓から見える景色を教えてくれたり、パンフレットを持ってきてくださったり、最後には降りたら行くべきスポットまで相談に乗ってくださった。暖かい思い出をありがとうございました。(松江駅の方々もお迎えしてくれてありがとう!)

降りた松江駅では森五輪組織委会長の辞任を求めるデモが開催されていた…

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